リンパマッサージ
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リンパマッサージには医学的な根拠がない、と言われることがあります。その一方で、医療機関ではリンパ浮腫の緩和にリンパマッサージが導入されていたり、ドイツでは健康保険の対象施術となっていたりなど、リンパマッサージと医学的根拠をつなげるような事象も見られています。
以下、リンパマッサージを含むマッサージ全般について、医学的な根拠の視点からリサーチしてみました。
米国内科学会が定めている腰痛治療のガイドラインにおいて、マッサージが腰痛緩和に効果的であることが明記されています。
ただし、同ガイドラインで取り上げられているマッサージは、時間の経過とともに一定の回復が見込まれるタイプの腰痛。慢性的な腰痛への効果については、触れられていないようです。
科学雑誌「Science Translational Medicine」において、マッサージが細胞のミトコンドリアを活性化させる、という研究論文が掲載されました。
11人の健康な男性にエアロバイクをこがせたのち、片方の足だけ10分ほどマッサージ。その後、両足の筋肉から生検にて細胞を調査したところ、マッサージをした側の足において、ミトコンドリアが活性化していることが確認された、という論文です。
親指と人差し指の間にある窪みをマッサージすると、オキシトシンというホルモンの分泌量が増加することが分かっています。オキシトシンは、ストレスの減少に役立つことで知られる有名なホルモン。別名「幸せホルモン」「抱擁ホルモン」などとも呼ばれています。
親指と人差し指の間のマッサージだけではなく、そもそもマッサージそのものに、オキシトシンの分泌量を増加させる働きがあることが米国の研究により分かっています。
オキシトシンの増加によって副交感神経(リラックス感を司る自律神経)が優位になるなど、自律神経を安定させる働きも確認されているようです。
中国・香港理工大学の研究グループは、「自分自身による指圧マッサージが不眠症緩和に効果的である」との研究成果を発表。ほかにも、高血圧や痛み、婦人科系の不調の緩和など、マッサージが体の基礎的な機能を向上させるとする多くの研究成果が報告されています。
リンパマッサージの歴史は古く、その起源は1930年のフランスにあることが知られています。当時フランスに住んでいたデンマーク出身の博士が、リンパの腫れていた患者にリンパマッサージを施したところ症状が改善。以後、リンパマッサージは医療現場を中心に広く知られるようになりました。
その後、1936年にフランスで開催された博覧会において、むくみやセルライトに効果的な施術としてリンパマッサージが登場。これをきっかけに、リンパマッサージは美容業界でも広く注目されるようになりました。
現在、リンパマッサージは、ヨーロッパを中心に世界のあらゆる国の医療現場で採用されている施術。がん治療の副作用として生じるリンパ浮腫の緩和を目的に、日本の医療機関でもリンパマッサージが多く導入されています。もちろん、エステサロンなどの施術メニューとしても、リンパマッサージは一般的となっています。
なおリンパマッサージの正式名称は、リンパドレナージュ。日本人にとって、ドレナージュという言葉よりもマッサージという言葉のほうがなじみが深かったため、日本ではリンパマッサージという名前も併用されています。
リンパ浮腫に対するリンパマッサージは、日本の医療機関でも一般的に行われている施術です。よって、少なくともリンパ浮腫に対する効果に対しては、科学的根拠(科学的経験)があると考えて良いでしょう。
ほかの効果についても、上記のとおり、世界中の多くの機関が研究に取り組んでいます。リンパマッサージには多くの効果が期待できそうです。
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