顔のリンパマッサージのやり方

顔のリンパマッサージは正しいやり方で行わなければ肌を傷つけてしまうこともあるので、ご紹介するやり方を覚えてから実践してください。

顔のリンパマッサージを行う手順

ステップ1：ウォーミングアップ

まずはリンパマッサージの効果を高めるために、ウォーミングアップをしましょう。

1. 肩から中央にかけて左右の鎖骨を10回ずつこする
2. 肩から中央にかけて鎖骨のくぼんでいるところに指で圧力をかけていく
3. 人差し指と中指で耳を挟んで、指を10往復させる
4. 耳たぶと耳の端をつかんでそれぞれ10回ずつ外側に引っ張る
5. 耳の端をつかんだまま耳を軽くまわす
6. 両手指をこめかみにあてて10回まわす
7. 両方の耳の下から肩にかけて指先で10回流す
8. 耳の下から鎖骨の中央に向けて10回流す

以上の流れを実践したらウォーミングアップは完了です。さっそくマッサージを始めていきましょう。

ステップ2：むくみケアマッサージ

顔がむくんでいるときに効果的なリンパマッサージのやり方です。

1. 親指と人差し指の間に首をセットするように挟む
2. 顎から鎖骨にかけて流します
3. 顎先から左右の耳にかけて、両方の手指の腹を使って押し上げるように流す
4. 両手を拳にして第二関節を左右の頬骨の下に当てる
5. 顔の中央からこめかみにかけて優しく静かに押していく
6. 額に両手指の腹を当てる
7. 額の中央からこめかみにかけてくるくると円を描くように流す

ステップ3：たるみケアマッサージ

続いて、年齢により気になる顔のたるみをケアするリンパマッサージのやり方です。

1. 両方の手のひらを顎の先に置く
2. 目尻まで10回持ち上げるように流す
3. 人指し指と中指で小鼻から耳にかけて左右の頬骨の下を優しく押す
4. 両方の手のひらで頬を下から上にかけて優しくパッティング
5. 人差し指・中指・薬指を耳の前にあるくぼんでいる部分に当てる
6. 10回くるくると回すようにほぐす

顔のリンパマッサージをする際の注意点

オイルやクリームで滑りを良くしてから行うこと

顔のリンパマッサージをするなら、あらかじめオイルやクリームで滑りを良くしてから行うようにしましょう。何もつけずにマッサージをすると、摩擦で肌が荒れてしまうことがあります。

マッサージによる血行促進効果により、スキンケア有効成分の角質層への浸透がよくなる効果も期待できるので、オイルやクリームを忘れずに塗ってください。

頻度や時間を守って行うこと

リンパマッサージは頻度や時間を守って行うことが大切です。行う時間は1日2～3分で良いとされていて、1日に何回も行うと肌への刺激が強すぎて、オイルやクリームを塗っていたとしても肌荒れやシワの原因にもなりかねません。

1日に何回も、長時間行わなくても効果は期待できます。ご自身で顔へのリンパマッサージを行う際には頻度と時間に注意しましょう。

体調が悪いときは控えること

リンパマッサージは、体調が悪いときには控えることが基本とされています。リンパや血液の流れが良くなることで、症状が悪化してしまう危険性があるためです。また体調が悪いときは痛みを感じやすいタイミングとも言われています。

リンパ節は免疫臓器なので［1］、免疫細胞がウイルスや細菌を駆逐しようと働いているときに触ることはおすすめできません。体調が悪いときは健康を取り戻すことを最優先に考えて、リンパマッサージは控えてゆっくりと休んでください。

出典［1］：JSTAGE：（PDF）免疫応答を現場で見る（https://www.jstage.jst.go.jp/article/kenbikyo/47/1/47_33/_pdf/-char/ja）